CJプリント機

TECHNOLOGY OVERVIEW技術概要

1986年オーストリアZimmer社からChromojet機1号機(Max.8色)を導入。1989年に2号機(Max.10色)を導入し、2台体制でカーペットのプリント加工を行った。

スクリーンタイプは、色柄に応じてスクリーンの設計・製作が必要であるが、CJ(Chromojet)は、コンピューター制御でジェットノズルを開閉させて色糊を吐出することでカーペットに柄を表現する、全く新しい方式のプリント機として当時最先端の技術であった。

繁忙期には2台フル稼働で生産対応を行っていたが、その後プリントカーペットの需要が伸び悩み、設備の老朽化・電装部品の廃盤、メンテナンス費用が大きくなってきたこと等により、2009年にプリント事業から撤退、設備撤去となる。

PICK UPピックアップ

1色あたり64本のジェットノズルを備えたキャレッジ(ヘッド部)の往復動作とカーペットを進行させるコンベアの動きにより柄プリントが生成される。解像度は16DPIで現在の基準から見ると粗い仕様だが、カーペットのプリントとしては十分な解像度であり、柄ズレがほぼ発生しない機構と相まって高品位なプリント表現が可能であった。また、デジタル写真などのデータを用いて図柄をカーペットで再現することが可能で、従来のプリント方式とは一線を画すシステムであった。